フィリピンスター 2017年12月4日 12:00am
百貨店前に飾られたクリスマスデコレーション。喪明け後の消費に期待が高まる(11月、バンコク)=ロイター
マニラ、フィリピン – フィリピンの最大規模の投資振興公社2社が示したデータより、フィリピンでの韓国からの投資が減少する一方、中国人投資家が見事に返り咲き、日本人投資家もフィリピンを投資先として見続けています。
フィリピン経済区庁(PEZA)と中国からの投資委員会(BOI)に承認された投資契約は、1月から10月期でほぼ4倍、2016年の同時期で、5億4605万ペソから20億2千万ペソへの急騰でした。
中国との関係を取り戻すことは、ドゥテルテ政権初日より優先されるものでした。10月末の投資委員会とフィリピン経済区庁からの投資データによれば、その努力は実を結んでいるということです。
日本の投資家は、彼らの投資契約が2017年10ヶ月間でほぼ2倍、去年140億7千万ペソから271億5千万ペソに上がったことからフィリピンでの信頼を維持しています。フィリピン日本人商工会議所の会頭、白石宏氏は、人権費、英語でのコミュニケーションのし易さ、競争心の強いやる気、そして国内市場の基準といった様々な要因が日本人投資家をフィリピンへの魅力を感じさせるのだと言いました。
「フィリピンにすでに進出している大手の日本企業は、工場の生産能力を拡大し続けています。事実、日本の拡大は日本からの新しい外国直接投資に加え、拡大において非常に積極的です。」白井氏は言います。
その一方で韓国からフィリピンへやってくる投資家は、アジアの相手国に比べ、逆の状況へと向いています。
「最近、韓国は中国や日本と比べるとやや遅れを取っています。フィリピン経済が上向きで新興国市場であることから、韓国商工会議所の会頭として、韓国からのより多くの投資家や投資が増えることを願っています。」在フィリピン韓国商工会議所の会頭、イ・ホイク氏が述べました。
韓国投資家からの投資が、10月締めの10ヶ月で去年81億1千万ペソから7億9千305万へ著しく下落したことを認めたとフィリピン経済区庁と投資委員会のデータが示しました。
イ氏によると、多くの韓国企業がビジネスをするにあたってのコストが高いことと、インセンティブが十分でないことなどに不満を言っており、中にはフィリピンからより安く簡単にビジネスができるベトナムへ移動してしまう企業もあるとのことです。
先週金曜日、在フィリピンの韓国企業コミュニティーがフィリピン政府に国内の韓国人の安全確保を再徹底するように要求しました。昨年Camp Crameにある警察本部で韓国人のビジネスマン、チ・イクジュさんが誘拐・殺害された事件で、警察の上層部が関っていたことを受けての要求です。
一方で、米国からのフィリピンへの投資は、ドゥテルテ大統領の以前の激しい非難の長演説とドナルド・トランプ大統領の「アメリカ第一」政策の最中も一定を保ちました。
PEZAと投資委員会が承認した今年の最初10ヶ月の米国からの投資は、合わせて80億6百万ペソでした。これは昨年の同時期の80億5千3百万ペソより少し下がっています。
細かく見ていくと、フィリピン経済区庁が承認した中国からの投資は前年比980%で14億8千万ペソに急上昇し、一方の投資委員会の同数字は前年比32%上昇で5億4018万ペソでした。
フィリピン経済区庁承認の日本からのプロジェクトは前年比214%飛躍し227億4千万ペソになり、一方の投資委員会の同数字は35.43%下降し44億1千万ペソでした。.
一方韓国の投資額は、PEZAと投資委員会、それぞれ53.41%と99.87%下がり、7億8465万ペソと840万ペソでした。
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